「優雅な暮らしにおカネは要らない」をもう一度読みました。★

 

節約術を探し求めていた頃見つけた本を、もう一度読み返しました。
相変わらずおもろいです!いや、リストラなんて普通は気の毒な話なんでしょうけど
そこからの切り返しが秀逸。さすがは貴族。

没落貴族の優雅な生活とは生き方をたくましくすること

 

本の中ではとうの昔(17世紀とか)に没落し、資産も地位も無くしてしまった貴族たちが現代をどのように生活しているかが出てきます。

400年以上前の話題が出てくるなんてスケールが壮大過ぎます。

そして、その素晴らしい教養と誇りからか、みなたくましゅう生活をしておいでになります。

僕が本書で一番のお気に入りは、ある人物の

「自分自身を自分の使用人として使う」というライフハック?です。

彼は(中略)自分で自分の使用人になる決心をした。靴は完璧に磨くし、
タバコが必要なときには、自分を角のタバコ屋まで派遣する。(中略)
時には電話を止められたり(中略)、そうした点を除けば、彼はいつも上流階級の習慣を守っている。生活ぶりは祖先の暮らしと少しも違わない。

…なんというか、頼もしくなります。

この件(くだり)を読むためだけでもこの本を手にとってほしいです!

モノの表現がいちいち面白すぎ。貴族はユーモアにあふれていなければならない。

ホテル…「その地で知人が一人もいない人々にとっての緊急の避難先」

ルノー4…「最高に進化した雨傘(これは世間の評価)」「前進する道具」

すっきりと垢抜けた暮らしにとって、最大の敵はお金である…余ったお金でガラクタを買うことが多い

これも貴族の達観した視点から生まれる表現なのでしょうか。皮肉とユーモアと本質が見事に詰まっています。

お金よりも大切なことがあることを知っている人になる


いつまでも豊かでいられるのは、お金で買えないモノを大事にする人だけだ

いろいろと名言に溢れていて、読み進めるのが楽しい!

仕事とお金の工面に忙しい現代の僕達に、素敵な誘いをかけてくれる一冊です。

節約せねば!というマイナス発想から入った僕ですが、この本を読んで、「今の自分ってプラスな生き方なんだ!」と希望を感じました。

ぜひ図書館で優雅に読んでいただきたいです!

関連記事

僕という使用人による見事な仕事。

破れたジーンズを自分でリペア。男の裁縫。
https://bouzuseikatsu.com/blog-post_24-11/
坊主生活

今日の一品

没落貴族のたくましい生活がなぜかほほえましい一冊。図書館でどうぞ。