昭和初期のガラス戸を改造…指一本で動くようにする

古い建具はカッコいいけど、重くて開け閉めが大変… そんなのは最新技術でどうにでも改善できますよ!戸車を交換すればOK!    
我が家(離れ)の建具は建造当時の物を残しています。   やっぱり現在の建具にはない重厚さ、色合いが魅力です。
ガラスなんかもう手に入らないですしね。

しかし実用性はというと、滑りが悪い、重い、ガタつく、すきま風とろくなもんじゃない。
うちは家全体がこんな調子だったので、そら母も庫裏(住居のこと)を全てスクラップ&ビルドしたい、と思うわな…結局リフォームしてもらいましたが。

そこで実用的な戸になるように改善しました。

それは戸車を現代スペックのものに交換すること。


交換前と交換するそれぞれの戸車。
古いのはオール鉄。新しいのは樹脂のU断面+ボールベアリング仕様。

さすがに時代が流れたからか、若干寸法規格が合わないようです。新しい方が大きくて、入らない。 これは戸を削って対処します。戸車の固定は釘2本でした。

敷居には何もついてなかった(木なんだから削れてしまう!)。ひょっとするとこの戸は鉄の敷居がついていた、違うどこかから使いまわされてるのかも。 日本古来の規格品だからこそなせる技ですな。

ここの敷居にはVレールを入れます。戸車との接点が小さくなって、軽く転がるのです! レールの固定は敷居の溝に押し込むだけ。溝幅に合ったレールを選んで買います。

改造を終えて動かしてみると、「軽ッッ!」

まるで電動アシストのように軽く動きます。音もヒジョーに静かです。キュルキュル言いません。ただガラスのガタがある分、そのガタガタ音はしています。
でも本当に良くなりました。

古い建具をこのように現代化改修して使う…広まって欲しいですね。カッコイイと思います。