佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」を読みました。

最小限度の物しか持たない「ミニマリスト」に興味があり、追いかけ続けています。
某ミニマリストさんの読書メモ記事を見て、自分も買いました。
ミニマリストになることで「モノが少ない幸せ」を得ることができる…らしい…    

まず巻頭カラーの家族でミニマリスト「やまさん」の写真を見て顎が外れました。

  子どもがいてもここまでできるのか…ちょっとやまさんのサイト見てきます。 …なるほどね…

さて、以下ぼくの印象に残ったところです。

差と慣れ、飽きによる貪りのメカニズムの解説

 

「慣れ」という毒(p65)

ぼくたちの願いは全て叶っているのに、この「慣れ」→「飽き」の仕組みがあるせいで、叶った願いに対して不満が募り、不幸を感じてしまう。

  このように理解することで、モノがほしくなったとき、処分したいときに冷静になれる…ですと。

僕は長いことクルマ好きで改造車を乗り継いでいたのですが、「差と慣れ、飽き」のシステムがしっくりきすぎて笑いました。今はクルマは手放し、親のを共用しています。

車好きが際限なく改造し続ける、乗り換え続けるのはまさに「差と慣れ、飽き」のシステムによるものです(´・ω・`)

 

ミニマリストは苦行ではなく中道(p167)

  これは意外でした。欲望すら捨て去ったある意味悟りの人だと思っていましたから。
そういう意味でミニマリスト信仰してる人って結構いるのではないかと。

「意志でなく習慣→報酬」の力で行動を変えていく

 

掃除をこまめにし、部屋をキレイに保つために必要なのは、毎回のめんどうな掃除に手を付けさせる強固な「意思」ではない〜「意思」ではなく単に「習慣」にすればいいだけだ(p188)

「性格ではなく環境を変える」(p194)

という言葉は「よしやろう→できなかった…僕はダメだなぁ」と自分を卑下しがちな僕に光明となる表現でした。
これって社会問題の解決にも有効なのではないでしょうか。
「自己責任」でなんでも個人の性格や怠惰のせいにされる世の中ですからね。仕組みがわるいんじゃない?

感謝だけが飽きに対抗できる(p274)

  飽きている→有り難い→刺激になる→感覚に差が生まれる→新鮮さを感じる

モノとの関わり方を考えるだけでいろいろな感性が磨かれます。

著者の佐々木典士さんは最初はぐちゃぐちゃの部屋で鬱積した毎日を過ごしていたそうです(いわゆる「汚部屋出身」)。それがミニマリストになっていく中で「感謝」と「幸せ」を手にされました。

実体験って説得力あるなぁ…片付けや節約以外にもたくさんのことを学ばせてもらいました。この本がいろんな人に読まれることを願っています!

僕は節約術方面からやってきてミニマリストを知りました。
最初はその極限っぷりに自虐ネタを感じましたが、その効果の大きさや、モノに対する真摯さのようなものを感じて以来、追いかけ続けています。  

こちらも面白おかしくミニマリストになるおすすめの本です