3人の赤子を寝かしつけてきた坊主が語る成功のコツ。それは「無心無我」

乳幼児の世話の中でも体力的、精神的にハードなものの一つ、抱っこの寝かしつけ。
3人の寝かしつけ経験から僕が学んだ寝かしつけのコツは、
ズバリ「無心無我」です!  

寝かしつけは修行の域

抱っこでの乳幼児の寝かしつけというのは体力的、精神的にもハードです。
もはや立派な「行(修行)」だと思います。つまり子育てをしてる人は行者です!(T人T) ナムナム

泣き叫んだり、腕の中で暴れたり、重たかったりと体が疲れるのはもちろん、
「早く寝かさないと次の予定が…家事が…この子の睡眠不足が…」との焦り、
また体の疲れからくるイライラ、怒りなどの精神的な疲れもでてきます。

そうなるとさらに子どもは寝なくなりますし、こちらの疲れるスピードも2次曲線的に加速していきます。

疲れがガマンできない域に達すると、虐待につながると思います。

そうならないよう、3人の寝かしつけ経験から僕が学んだ寝かしつけのコツは、

「無心無我」

です!

「我」を捨てる

「我」というのは自分中心の考え方のことです。仏教用語ですね。
僕の都合に合わせて子どもを眠らせる、という感覚を離れて、子どもがそのまま寝たらラッキー、くらいの気持ちで、時間を忘れてぼんやり(無心)過ごします。 子どもがリラックスできるように、僕も気楽な気持ちになっているように心がけます。
親の焦りは子どもを不安にするようです。かえって寝付きにくくなります。

仕事のこととか、考えごととか、正信偈や重誓偈を諳んじるとか(普通はしないか)、「寝かしつけ」から意識をそらしながら抱っこ。

子守唄や話しかけを優しく穏やかにしてやるのもお互いのリラックスにいいですね。

動いて景色を変える

歩いて移動し、見える景色を変えるのも、無心無我を保つのに効果がアリます。じっと立ってるのも体が辛いし。遠くが見える場所に行くのもいいですね。
アパート暮らしの頃は、廊下や階段をウロウロしながら寝かしつけました。
今は本堂の中を歩きまわって寝かせてます。

寝かしつけは筋トレだ、という考え方

「これは筋トレだ」と思ってだっこしてやるのもいいです。前向きな気持ちになります。

お陰か知りませんが、野球やってる高校生の長男に腕相撲で勝てます。

消耗しきっているときは他の人を頼ろう

しかし、疲れきっていてイラついてしょうがないときは他の人を頼りましょう。

「自分がいくら頑張って寝かしつけてもダメだったのに、交代してもらったらすぐ寝た」

ということがよくあります。今日は母親ではダメだったがおじいちゃん、おばあちゃんなら寝たとかあります。

託児係をしたことがあるのですが、眠たくてグズっていた子が僕にだっこを交代した途端に寝た、ということがありました。

もちろん、それでもダメなときもあるので、また交代しましょう。

人間なので疲れる、怒るのは当然。怒りの矛先を子どもに向けないように


疲れたり、イラついたりするのは人として当たり前のことです。人はマシーンや神仏ではないので仕方ないです。だから、疲れてない人に任せるのがベストです。 だっこを任せられる人が周りにいることは自分にとっても、子どもにとっても大切なことだと思います。配偶者や親がそばにいなかったら、近所の人にお願いして、いいよ!って引き受けてもらえるような社会を作れたら最高ですね。

僕も任せられる人であるべく、生活、仕事の仕方や心持ちを最適化していきます。