僕が今働いている職場では、一度定年退職された方に囲まれています。
しかも滋賀は二次産業が多い土地柄か、大手企業の工場で働いていた方が多いんです。
先日、その中のSさんという人からこんな話を聞きました。
それは、製造業の現場で行われている、QC活動というものの話です。
現場で働いている人たち自身が、これはおかしい、直さなくてはいけない、と感じたことを実際に直して、生産性や安全度を高めてよい職場、よい製品、コスト低減をつくっていくということです。
その中で生活の上でもヒントになるなぁと思った話を。
あるべき姿を描き、それに近づけるための方法を考える。それは家庭でも。
例えば工場の中で危険な場所があったとする。
通路にモノがはみ出して置かれている、とか。つまづいたり、ぶつかったりする可能性がある。そのとき!
- その状態は「あるべき姿」だろうか、と問いかけ、判断をします。
- 「変えなくてはいけない」となったとき、どうやって変えるか、方法を考えます。
- 一発で物事が解決することは珍しいでしょう。少しずつ解決していくための、小さな目標を作って、それをクリアしていくことを積んでいきます。
…ということをお話ししてもらいました。
…工場の中の話だけじゃなく、事務所もそうだし、家庭の中でも「あるべき姿」を想えばやるべき行動が見えてくるんじゃないか、んで実行すれば変化を起こせるんじゃないか?
とにかく家の中は職員2名、24時間操業の事業所みたいなもんですから、「あるべき姿」どころかその日がなんとか終わればいいよ、てな考えになりがちなんですが、小さなステップ(目標)ならできるんじゃないか?
できっこないをやらなくちゃ
問題を的確に認識し、解決策を出せるか?
例えば回転のこでモノを切る作業があって、モノを押さえている手を切るケガが出た場合、予防策として、切れない繊維の手袋をはめることにする。
…これは根本的な解決になっているだろうか?
「刃物の近くに手をやらなければいけない」ということが真の問題である、とsさんは言いました。
このように本当に解決すべきことを見極めることが、難しいけれども、大事なことなんだ。
本で知るのもいいが、身近な人からだと吸収しやすいと思う。それが聞法。
こういったことは図書館にでも行けば5sとかQC活動の本があって、読めばそれなりに知ることができます。
しかし身近な人からの経験や掛けた時間を含んだ言葉で知ることはより自分の体に入りやすいなぁ、と、この時思いました。
友の会でもいろんなマダムの言葉、ふるまいから学ぶことは多いし、質問することもできる。仏教もそうですね。聞法とはこういう意味があったからか!と今更に気付きました。
様々な知識、情報があふれる現代ですが、テレビや本の向こう側だけでなく、身近にも素晴らしい経験からくる「沁みる情報」をお持ちの方がおられます。
ぜひそういった「沁みる情報」をがばっと吸収していきたいものです。
今日の一品
5Sとはこういう活動のことです。本で見るだけじゃなくて!
できっこないをやらなくちゃ!