長編小説を読み切りました!人生の中でこんな長い読み物は初めてでした。
でも、親鸞のことを知りたい、仏の救いを求める気持ちもあってか、ぐいぐい読み進めることができました。
親鸞があんましよくわからないとか、仏教ってなんのためにあるんだろうとか思う人、もちろん僧侶の人にもオススメの小説です!
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●坊主も親鸞を図書館で借りて知る
この厚みが全部で6冊…全部図書館で借りました。特に後半の方はまだまだ予約待ちが続いているようです。
僕もかなり待ちました。最初の方の話は忘れつつあります(゚∀゚)
印象に残ったところをつらつら。
●親鸞の頼りないところがいい
小説なんで創作もふんだんに入ってるでしょうが、親鸞の迷いっぷり、弱さと強さがとても好感度高い人柄に映りました。
いちいち考えすぎ?なところとか、いろんな人に叱られるところとか、親鸞が迷い、悩んでいる姿がとても身近に感じられて、宗祖に向かって失礼ですが「おまえは俺かww」みたいな感覚になりました。
●実在の教典、人物が出てきて親近感高まる
普段のお勤めで出てくる文言や、伝記で出てきた人たち、あの問答なんかも出てきてうれしい感。
出てくる書物について不勉強な部分も見つかって、
「これってどんなコトが書いてあるんだろう」と詳しく知りたくなりました。
●我欲・色欲とのせめぎあい
6巻の中でちょくちょく繰り返し出てくるのが、情欲、色欲の部分。まあちょっと「♥」なとことか、恋心とかです。
それを餌に操られる人あり、苦悩する人あり。
強い喜びのエネルギーを生み出すけれども、いろんな害悪をも生み出してしまう。
だから坊さんはそれをおそれて、関わらないようにして山へこもってしまうのでしょうか。
でも逃げられない、それなしでは生きていけない(←そんな自分はダメ人間だ)と悩んで悩んで、念仏に出会った親鸞が頼もしすぎます。
●読み終わって
親鸞とも思えば長い付き合いだった、みたいに感じて、最期はわかっていたものの寂しくなりました。
色々なことを登場人物から問いかけられた気がします。
その中で「愚者になって往生す」ということばが出てきます。
愚かであることを自覚すること。ダメな部分があることを受け入れること。
僕は不勉強な坊主なのでなかなか役に立たないとは思いますが、不勉強だからこそ何かわかるかもしれない、という期待を持つことにしました。
この先愚者となるか、ただのバカとなるか、乞うご期待です。
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●関連アイテム
ごそっと手元に置いて読みまくるもよし、ちびちびと図書館から取り寄せるもよし。
…たくさん読んだなぁ